エジプトに行ってみた ⑲

パピルスライン

   *~ 1026号室 ~*

    エジプトに行ってみた ⑱ から続く

楽しかったナイルクルーズも終わり、
旅もいよいよ終盤となりました。
この夜から帰国までの三日間は 
ここ カイロ・ラムセス・ヒルトンで宿泊です。
 カイロ・ラムセス・ヒルトンはこんなところ
85.jpg84.jpg

三人とも楽しそうにしてますが…
実は今までに経験した事もない恐怖を味わったのです。

ライン_7

ホテルに入った私達は それぞれ割り当てられた部屋へ…
私と友人の部屋は、1026号室。
ちなみに 姉は1023号室。

部屋のドアを開けたとたんに…カビ臭い!…と思いました。
後で友人がこの時の事を言うのには、
王家の谷の墓の匂いがした…と言いました。

でも不満を言うのは 団体旅行の御法度!
部屋に入ったとたんに 厭な気分に襲われたのですが
この部屋でこの先三日間を過ごす事を思えば、
楽しい気分に水を差すような事を 
口にしてはいけないと思ったのです。
実は 友人も同じように考えていたとは この時はまだ知らず…

とりあえず、トランクを広げ、
夕食の集合時間までの間、部屋を物色することに…

妙な部屋でした。

元々の部屋の形も 平行ではなく、
ホテルのURLをクリックして貰えば分かりますが、
壁が斜めの部屋があるのです。
私達の部屋もその中の一つでした。

妙な違和感の原因の一つは…備品の傾き。
部屋の壁に何枚かの 絵の入った額縁が飾ってありましたが、
傾いてます。
ベッドサイドのランプカバーも 傾いてます。
バスルームの壁に掛けられたオブジェも 傾いてます。
気になって、位置を直すのですが、
いつの間にか元のように傾いているのです。
その傾き方も異様で…
バスルームから部屋を横切りベランダに向かうような感じで、
ベランダ側に向かってすべてのものが傾いているのです。

友人と私は、夕食前に部屋の空気を入れ替えようかと
どちらともなく提案し、ベランダへ続くサッシを開けました。

そのとたん!

全身の毛が ザ~ッと逆立ち、
私と友人は 同時にギャーっと叫んだかと思うと
1m程、後ろに飛び退きました。

とにかく戸を閉めねば…と 二人掛かりでやっと閉めたのでした。

その後 食事の時間が迫ったので レストランに向かいながら、
この事は 他の人たちには黙っていようという事に…
せっかくの楽しい旅に 水を差すわけにいきませんしね。


レストランでの夕食中…ちょっと妙な事がありました。
友人が どうでも良いような小さな事で、
姉に口論を仕掛けたのです。
姉はいつもの彼女ではない事に気付いたのか、
適当に受け流し その時はそれで収まりました。

そして…食事も終わり、皆が部屋に引き揚げる事に…
部屋に向かいながら 私は友人と約束しました。

あの部屋の中で、決して一人にならない事。

それなのに…
部屋に入って数分も経たないうちに、友人ときたら
『ちょっとお姉さんの部屋へ行ってこよ~』
…などと言って 出て行ってしまったのです!
今思えば それも すでにおかしい行動だったのです。

部屋に一人残された私は…
怖くなんかないぞと…言わんばかりに、
『さ~て、荷物の整理でもしようかな~』
…なんて、誰もいないのに一人で大きな声で喋りながら、
トランクをベッドの上で開きました。

私は背が高いので、トランクの中身を探る為に、
ベッドの前で 前かがみになりました。
かがんだ姿勢のまま ふと後ろに気配を感じたのです。
私の3m位 後方には ベランダへ通じる戸があります…

トランクに手を突っ込んだまま動きを止め、
振り返ろうか…と考えました。
でも 自分の身体の向きを変える勇気がなかったので、
かがんで出来た 腕と脇腹の間の隙間から 後ろを見る事に…

……っ!

黒い裸足の少年の膝から下が 目に入りました!

ソレに背を向けたまま そっと身体を起こし、
どうしよう…と考える間もなく友人が部屋に戻って来ました。

私は恐怖もあって すぐに口が利けず、
あっ!と思った時には 友人はすでに私の後ろに立っていました。

姉の部屋の様子を楽しそうに語っていた友人が、
話の途中で ピタッと言葉を止めました。

振り向くと 先程 少年がいた場所に立っている友人が
神妙な顔つきをして言いました。

『今、何かが私の腕をつかんだ…』
 
私も…答えました。

『今、あなたが立っている所に 裸足の少年がいたの…』


その後の二人の様子を想像してみてください。
二人ともアチコチに広げてあった 小物や服を
よくドラマで観るように トランクの中にザーッと掻き入れ、
一目散に姉の部屋へ!

添乗員さんに事情を話し、部屋を替えて貰いたかったのですが、
あいにく満室。
添乗員さんの部屋は、
色々な連絡網の為に通知してあるので替われないし…というので、
私と友人は、姉の部屋に転がり込む事に。

シングルベッドを二つくっつけて、三人で寝ました。
海外の大きめなベッドだから出来たのですが…

姉は半分冗談で…
『私は一人部屋料金はらってんのよ~!』

他の部屋に入ってみて 
つくづく私達のいた部屋との違いが分かりました。
雰囲気が 明るいのです。

後に現地ガイドさんに聞いたところ、
ラムセス・ヒルトンには、でる部屋がある…
と聞いたことがあるというのでした。

1026号室のベランダから眼下に見えるのは、カイロ博物館。
丁度、ツタンカーメン王の遺物が展示されているあたりです。

なにか霊的なものの通り道だったのかもしれません。
ただ…このとき確信的に思った事は、
お墓にあった物は 持ち出してはいけない…と。


姉の部屋に移った友人は、急に憑物が取れたように、
『私、なんで食事の時、お姉さんにあんな事言ったのかな~』
なんて言って、いつもの彼女に戻ったのでした。


実は ラムセス・ヒルトンの恐怖は これだけではなく、
ホテルの至る所に 
妙な空気の場所がある事に 私達は気付きました。
でも、そんな事は 1026号室での事を思えば取るに足りずで、
『あっ、来た!』
と ホテルでの買い物中や 通路を歩いていると、
突然 足元から這い上がってくる ザワ付きを 
払い除けながら、残りの日を過ごしたのでした。



  エジプトに行ってみた ⑳へ続く

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テーマ : 海外旅行記
ジャンル : 旅行

コメント

ひやっ!怖い。思い出しちゃった。
確かに、あの時、腕をつかまれたの。なんとも言い難い
感触、見えはしなかったけどね。
1026号室が空いているなら俺に貸してと現地の観光会社の髭のおじさんが言ってましたね。ヒルトンの部屋を空けておくなんてもったいないと。確かに。
でも、あのテラスのサッシを空けた途端に後ろへ吹っ飛んだ事など映画みたいだったね。魔除け代わりの当時流行のサイババ写真が反対にいけなかったかな?苦笑
今にして思えば、ボーイさんの様子も変だったね。内心、ここは出るよ~!って思ってたのかしら?
でも窓から下のエジプト博物館に向かって△の頂点の部屋・・・しかも、あの時、何年かぶりのミイラの展示があったんだよね。だから私達、観てはいけないと思い、その展示館へは行かなかったね。
それから丁度その時、世界のなんとか会議があってヒルトンに要人が集まっていて出入り口に金属探知機があって毎回荷物を見せたりして驚いたよね。
夜のベリーダンスショーも・・・良かったね。

elmo 様

ホントに怖かった!
私はソレまで 感じても見た事無かったから
後にも先にも 実際に見てしまったのはあの時だけ!
ミイラ室に入らず、太陽の下へ出たくなったんだけね。
でも、早めにバスに乗り込んだら、二人とも意識を失ったように眠ってしまい、
みんながバスに乗り込んだのも知らなかった…

BAHIのおじさんに 代わりに泊ったら…と言ったら、怖いから嫌だって言ってた(笑)

怖すぎます・・・(>_<)

昨夜途中まで読みかけてこれは眠れそうにない・・・と
思い今日読みました(^_^;)
昨夜読まなくてよかった~窓を開けたところが
怖いのなんの・・・(>_<)まるでホラー映画のような
ことが実際起きるんですね~
でも無事でよかったです。

マーズ様

本当に…心底 怖かったですよ…--
この後、タオルを部屋に取りに戻らなきゃならなくて、
話を聞いたツアーの仲間の方々が、一緒に付いて行ってくれたんです。
で、確かにこの部屋は なんだか変だと…


めちゃくちゃ怖い!
思わず、こういう話が好きな母に日記を
読ませましたよ~!

無事に帰ってこれて、良かった!良かった!

idems5様

現地ガイドに 
『以前から ラムセスヒルトンの10階に出る部屋がある…と聞いたことがある…』
と後で言われ…v-406
あの時に恐怖は 一生忘れられないですよ~--
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